
仏壇というと亡くなった人をおまつりするものと思いがちですが、生きている私たちにとっても日々の生活のよりどころとなるものです。そのため常に礼拝できる場所に置いて、家族揃って手を合わせられるのが望ましい形です。
浄土真宗にはたくさんの宗派があり、仏壇の荘厳(かざり)も異なっています。この記事では真宗高田派の仏壇のかざり方について、詳しく解説します。
1906年(明治39年)創業の仏壇・仏具専門店「ぶつえいどう」がご案内します。
真宗高田派の仏壇の特徴
真宗高田派の仏壇の最大の特徴は、**「絢爛豪華」**という言葉がピッタリな金仏壇であることです。ご実家やご親戚のおうちに、このような仏壇が置かれているなぁと思われる方も多いのではないでしょうか。
近年では住環境の変化から、唐木仏壇やモダン仏壇を選ばれる方も増えています。金仏壇以外を検討される場合は、菩提寺にご相談されると安心です。
ご本尊と脇掛のかざり方

浄土真宗の仏壇では、上段中央の宮殿(ぐうでん)に阿弥陀如来の絵像をお祀りします。

向かって右側に親鸞聖人、左側に「南無不可思議光如来」「帰命尽十方無碍光如来」を併せて記した九字十字名号の掛け軸をかけることが一般的です。
また、右側に「帰命尽十方無碍光如来」の十字名号、左側に「南無不可思議光如来」の九字名号の掛軸をおまつりする場合もあります。
位牌について ── 高田派の特徴
浄土真宗では一般的に位牌を用いず、故人の法名を書いた掛け軸を仏壇の両側面に掛けたり、代々の法名を記載した過去帳を置きます。しかし、真宗高田派では位牌を用います。これは他の浄土真宗の宗派にはない、高田派ならではの特徴です。
ただし、位牌は礼拝の対象ではないので、上段や中央には置かないようにしましょう。
仏具の飾り方
須弥壇の仏具(華瓶・仏器)

須弥壇(しゅみだん)とは本尊を安置する段で、そこには華瓶(けびょう)と仏器(ぶっき)を置きます。ご飯は蓮のつぼみのように、こんもりと盛りましょう。
三具足

仏具の基本となるものは、花瓶・香炉・ろうそく立の三具足です。
ろうそく立は、亀の背に鶴が乗り、蓮の軸をくわえた特徴的な形をしています。
本山では「高田の一本松」と言われているように、花瓶には松1本を挿しますが、ご家庭では四季折々の花を挿してかまいません。ただし、棘のある花や香りの強い花はさけましょう。
五具足

年忌法要やお盆、お正月などの特別なときには、五具足(香炉・花瓶一対・ろうそく立一対)を用います。
五具足は**「麟鳳亀龍(りんぽうきりゅう)」**と呼ばれる、中国の4つの聖獣をモチーフとしています。
- 香炉の蓋:麒麟(きりん)
- 花瓶:龍が巻きついた意匠
- ろうそく立:桐の花をくわえた鳳凰が亀の背に乗った形
供笥

供笥(くげ)は左右一対を基本とし、落雁や砂糖菓子を供えます。
御書箱

御書箱(ごしょばこ)は、御書(親鸞聖人や歴代上人の手紙類)を納める箱です。
おりん

おりんは、お経を読むときにならします。リン台にリン布団を敷き、その上にお置きください。
本願寺派・大谷派との主な違い
真宗高田派は同じ浄土真宗でありながら、以下のような点で本願寺派・大谷派と異なります。
- 本山が異なる:高田派の本山は三重県津市の専修寺(せんじゅじ)です
- 位牌を用いる:他の浄土真宗の宗派では位牌を用いませんが、高田派では位牌を用います
- 五具足のデザイン:麟鳳亀龍と呼ばれる中国の四聖獣をモチーフにした仏具を使用します
- 仏具の仕様:金仏壇の細部のデザインや仏具の色味が異なる場合があります
仏壇・仏具のご相談はぶつえいどうへ
真宗高田派の本山は津市にありますので、この辺りでは信徒であるご家庭も多いかと思います。昔からのお家には伝統的な仏壇・仏具が置かれていると思いますので、繊細な細工が施された仏壇・仏具を一度ゆっくり見てみるのも良いのではないでしょうか。
三重県松阪市で1906年(明治39年)から続く仏壇・仏具専門店**「ぶつえいどう」**では、高田派をはじめ各宗派に精通したスタッフが、仏壇の選び方から飾り方まで丁寧にご案内いたします。
「うちの宗派ではどう飾ればいい?」「必要な仏具を教えてほしい」など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。