由緒・歴史
朝田寺は、延暦15年(796)に弘法大師空海が練公長者の願いにより創建したと伝わります。正式には光福山延命院朝田寺といい、天台宗(延暦寺派)に属します。
鎌倉時代の正応年間には、伏見天皇の院宣により七堂伽藍が建立され、寺勢は大いに栄えました。
しかし織田信長の伊勢国平定の際に焼失。元亀年間に現在地へ移転し、慶長年間には松坂城主・古田重勝から寺領の寄付を受けて再興されました。
地元では古くから「朝田の地蔵さん」の愛称で親しまれています。
見どころ
御本尊 木造地蔵菩薩立像(国指定重要文化財)
明治37年に国宝(現・重要文化財)に指定された本尊の木造地蔵菩薩立像。弘法大師空海の作と伝えられ、地域の篤い信仰を集めています。
曽我蕭白筆 唐獅子図(国指定重要文化財)
江戸時代中期の奇想の画家曽我蕭白が描いた紙本墨画唐獅子図(2幅)。もとは本堂の壁に貼り付けられていたもので、平成3年に国指定重要文化財となりました。蕭白の豪快で個性的な画風を今に伝える貴重な作品です。
牡丹庭園
境内には江戸時代から続く約700株の牡丹が植えられており、毎年4月中旬〜下旬に見頃を迎えます。花の時期には多くの参拝者が訪れる、松阪を代表する花の名所です。
道明け供養
全国的にも珍しい「道明け供養」の風習が今も残っています。故人の衣類をお寺に届け、死出の旅路の無事を祈るもので、朝田寺ならではの独特の信仰文化です。
アクセス
- 〒515-0027 三重県松阪市朝田町427
- JR・近鉄「松阪駅」から車で約10分
- 電話: 0598-28-2036
- 公式サイト: https://chodenji.jp/